
ぴえろよ!
味噌汁とか茶碗蒸しとかの出汁について教えて欲しいのじゃ!

一番出汁とかのこと?

おーそうなのじゃ!
昆布とかつおで取る、基本的なやつなのじゃ!
頼むのぉ。

なるほど!
いいよー!

一番出汁ですか?
私も力になれると思いますよ。

てつじぃもきたのじゃ。
一番だしとは?
一番だしは昆布と鰹節でとるシンプルな出汁です。
上品でクセがなく日本料理では欠かすことのできない、料理の中心となる存在。
シンプルゆえに奥が深く、きちんとポイントを抑えた出汁の取り方が重要になります。

てつじぃも来たなら心強いね。笑

まずは出汁を取るための材料について、詳しく知っておくと良いと思いますよ?

材料の知識じゃな。
教えて欲しいのじゃ。
昆布を選ぶポイント
昆布は肉厚で幅広くツヤのあるものを選んでください。色はアメ色でよく乾燥しているかどうかを目安にしましょう。
出汁を取る昆布も大きく2種類あり、昆布だけで出汁を取るのに適したものと、かつおや煮干しとの合わせだしに適したものがあります。
昆布にはそれぞれ特徴があるので、それらを把握し一番ベストな昆布を選びましょう。

昆布にはそれぞれ特徴があるので、出汁にあった昆布を選ぶのが重要なポイントです。

わかったのじゃ!
真昆布
上品な甘みとコクがあり、澄んだ出汁が取れるのが特徴。
山出し昆布と呼ばれることもあり、大阪などで人気のある昆布。
利尻昆布
香りが高く、澄んだ出汁で少し塩気がある昆布です。
京都で人気があり、千枚漬けなどにも使われている昆布。
羅臼昆布
生産量も少なく高級品で、濃厚な昆布らしい出汁が取れるのが特徴。
肉厚で柔らかく煮ることでうま味が出尽くしてしまうため、食用には向かない昆布です。
出汁が黄色みを帯びていますので、透き通った吸い物などには向きません。
日高昆布
火が通りやすく比較的安価で、出汁や煮物と幅広く活用ができる昆布。
出汁を取ると少し濁ってしまうので、お吸い物などの透明感を求める料理には向きません。
関東や東北地方で人気のある昆布です。
棹前昆布
身薄で柔らかく、味がいいとされる高級品。
昆布が成熟する前に採取したもので、煮上がりが早くまた煮崩れしにくいのが特徴。
通常の昆布よりも火通りが早く、煮込んで食べる料理に向きます。

昆布にもいろいろ特徴があるのじゃな。

そうだね。昆布の旨味成分はグルタミン酸って言って、他の旨み成分と合わすことで美味しさが増すよ。

昆布だしだけですと、飲んだことある人はわかると思いますが、あまり美味しいものとは言えませんね。

ほ〜なるほどのぉ。
だからカツオと合わせるのじゃな。
鰹節を選ぶポイント
鰹節はなるべくその日に削られたものを使用すると、風味のある美味しい出汁が取れます。
また血合いの含まれているもの、含まれていないものとありますが、やはり血合いがない方が臭みがなく上品な出汁に仕上がります。
その分値段も高くなりますので、用途によって使い分けると良いでしょう。

鰹節は削り方によって用途が変わってきます。

カツオだけじゃなく、マグロやウルメとかの削り節も増えてきてるね。

了解なのじゃ!
一番だしの取り方について
一番だしの取り方について説明していきます。
基本を抑えておくことで、失敗しない美味しい本格的な出汁が取れます。
【一番だしの取り方について】
- 水…..2ℓ
- 昆布…..20g
- 鰹節…..40g
①昆布の表面をペーパーなどで軽く拭き汚れを落とす。
(昆布についている白いものはマンニットと呼ばれる旨味成分の結晶なので落とさない。)
②鍋に分量の水と昆布を入れる。
(昆布はできるだけ切らずに長いままの状態の方が、ぬめりが出ずに美味しく仕上がる。)
③大体10分程度で沸騰する火加減に調節し、昆布から出汁を取る。
(手早く沸かすと旨味が十分に出ず、沸かすのに時間がかかるとぬめりや臭みなどが出てしまう。)
④沸騰直前になったら昆布を取り出す。
(身が一番厚いところに爪を立て、柔らかくなっていることが引き上げる目安。)
⑤昆布を引き上げ沸騰したところに、少量さし水をし沸騰を抑える。
⑥その後分量の鰹節を一気に入れ、一煮立ちさせたら火を止めアクを取る。
(長時間煮立たせると、苦味や臭みも出てしまうので注意。)
⑦出汁に鰹節が沈み始めたら漉すと完成。

出汁の取り方の基本はこれだね。

基本を抑えて取る出汁は、何よりも鼻から抜ける香りがいいですね。

今から帰って作ってみようと思うのじゃ。
二番だしについて
一番だしで使った昆布と鰹節のだしがらを再利用して取る出汁のことです。
だしがらを水に入れ沸騰させて弱火にし、煮出してもう一度出汁をとります。
味はよく出ますが風味の良い香りはないので、味の濃い煮物やみそ汁などに活用しましょう。
出汁の味が薄ければ追いがつお(鰹節を足す)をし、調節してください。

二番だしというのがあるのじゃな。

一番だしで使った昆布と鰹を再利用して取る出汁だよ。
もったいないからね。

特別香りを重要にしない料理に使うといいですよ。
旨みがあって美味しい出汁です。
まとめ
- 一番だしは昆布と鰹節で取る出汁のこと
- 昆布には特徴があり、出汁に向いているものとそうでないものがある
- 鰹節は削り方で用途が変わる
- 一番だしをとった出汁がらでもう一度取る二番だしも、料理に幅広く活用が可能

まとめるとこんな感じかな?

内容の濃い話になりましたね。

とてつもなく勉強になったのじゃ。
二人ともありがとうなのじゃ!
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