
飲食店でよく言うFLコストってなんじゃ?

FLコストは営業するに当たって、かかる費用の総称のことだね。

詳しくはわたくしが説明いたしましょうか?

じょーかーなのじゃ!
教えて欲しいのじゃ。
FLコストって?
飲食店で働くにあたってよく耳にする『FL』。
- F=FOOD フード
- L=LABOR レイバー
フードが原材料費(原価)のことであり、レイバーが人件費のことを指します。
飲食店で切っても切り離せない費用をまとめて『FLコスト』といい、これは店の数字管理をする際に重要なものです。

飲食店を営業する上でかかる、変動費の総称をFLコストといいます。

食材と働く人のことなのじゃな!

そうだね!ちなみにレイバーなんて言葉の略なんて知らなかったよ。笑
一般的な飲食店のFL比率について
FLコストの目安についてですが、原価人件費が総売上の60%未満が基本。
- 60%を超えてしまうと、飲食店経営が難しくなると言われています。
FLコストを下げれば下げるだけ売り上げに対する利益額は増えてきますが、原価を安く抑えるということは食材の質が下がりコスパが悪く感じてしまう。
また人件費を抑えれば抑えるほど、サービスの質が下がる危険性があります。

大切なのは顧客満足度を下げずに、コストを最小限に抑える店舗運営力なのです。

経営者のやり方によって左右されるのが、このFLコストだね。

なるほどなのじゃ。
経営者のやり方によって違うというのはどういうことなのじゃ?
FLを操り他店と差別化をはかる
FLコストは飲食業の業態に応じて違いがあり、FL比率も特徴に応じて変わってきます。
- 券売機を置いている飲食店。券売機をおくことによって人件費を削減し、その浮いたコストを原価に使い料理の質を上げる。
- バーなどの業態は原価より人件費の方がはるかに高い。接客でお客様をつける方法で営業する。
- 高級レストランなどはサービスの質が要求される為、一般的な料理屋より人件費は高く設定されている。
- 食材の質を求められる寿司屋などでは、一般的な飲食店と比べ原価が高い。
お店の業態によってFLコストの割合は全く違い、差別化をはかることによって業態を確立させています。

このように業態によってFLコストの比率なども大きく違うのが見て取れるでしょう?

そういうことなのじゃな。
理解したのじゃ!
FLコストはうまく下げると利益が膨らむ
無理にFLコストを下げてしまうと料理やサービスの質が下がり、客離れに繋がっていきます。
逆に質を下げずにFLコストを落とせば、利益は増加の一歩。
普段使っている卸業者に食材の値下げをしてもらったり、同じものを安く仕入れるルートを創ったりすれば原価は下がりますが、お客の満足度は変わりません。
人件費に関しても例えばアルバイト二人でしている作業を、きちんと仕事を覚えたアルバイト一人に任せてしまえば、給与を少し上げてもトータルでプラスが出るでしょう。
お客様の満足度を下げずにFLを下げる方法は様々ですが、うまくコストを下げることによって費用が抑えられ利益が増えていきます。
自分のお店にあったやり方で一工夫するだけで、より良い経営へと変わっていくことでしょう。

FLコストについては以上です。
参考になりましたか?

とてつもなく理解できたのじゃ!
ありがとうなのじゃ!

じょーかーさんありがとう!
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